海域アジア・オセアニア研究
Maritime Asian and Pacific Studies
東洋大学拠点

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【活動報告】海域アジア・オセアニア研究プロジェクト若手研究者集会・全体会議に参加しました。

【活動報告】海域アジア・オセアニア研究プロジェクト若手研究者集会・全体会議に参加しました。

2026.9.17

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202697日(月)に国立民族学博物館(大阪)にて、海域アジア・オセアニア研究プロジェクト2026年度若手研究者集会および全体会議が開催されました。

 

本若手研究者集会および全体会議は、人間文化研究機構グローバル地域研究推進事業の一つである海域アジア・オセアニア研究プロジェクト(以下、MAPS)に参画する研究員が年に一度集まり、各拠点の研究成果の共有・発信や共通するテーマについて議論する目的で、毎年開催されています。

 

午前中は、海域アジア・オセアニア地域で調査を行う若手研究者らによる研究発表と質疑応答が行われ、午後は「海域アジア・オセアニアの栽培植物・家畜動物の利用」をテーマに、異なる地域での調査・研究を踏まえた発表と討論が行われました。プログラムの詳細は、MAPS国立民族学博物館拠点ウェブサイトからご確認いただけます。

 

東洋大学拠点からは、加反真帆助教(慶応義塾大学)と西川慧准教授(石巻専修大学)が、それぞれ若手研究者集会と全体会議にてご発表されました。

 

若手研究者集会では四つの研究発表が行われました。第一発表は遠藤なつめさん(東京都立大学大学院)による火災後の首里城復興における様々なステークホルダーからなる空間に関するご発表、第二発表は笹本美和さん(千葉大学大学院)によるパプアニューギニアにおけるコーヒーノミキクイムシ(CBB)が与える生業への影響に関するご発表、第三発表は宮原千波さん(総合研究大学院大学)によるニューギニアのカヌー製作の集約的労働に関するご発表、第四発表は加反真帆さん(慶応義塾大学助教)によるインドネシアの沿岸部熱帯泥炭社会の土地をめぐる価値変容に関するご発表でした。

 

文化遺産や生業、生態環境をめぐる様々な調査課題は、海域アジア・オセアニアの各地で調査を行う他のメンバーにとっても共通する研究関心であり、自身の相対化するうえでも示唆的な研究発表でした。

 

加反さんのご発表のようす

 

また全体会議では、海域アジア・オセアニア地域において人間によって利用される植物や動物について、オセアニアのヤムイモ栽培や利用、また東南アジア島嶼部におけるウシの利用などの事例から、時として経済的・儀礼的価値づけもなされる多様な動植物と人間の関係性が議論されました。

 

全体討論では、栽培植物や家畜動物について、オーストロネシアンの拡散と環境適応というマクロな視点で捉える可能性についても言及されました。またそのために、生態環境と社会文化的要素の両面から、人間の動植物利用についてアプローチする必要性が議論されました。

 

西川さんのご発表のようす

 

MAPS東洋大学拠点のテーマである、沿岸部の暮らしにおけるレジリエンスを考えるうえでも、自然環境と人間の文化社会活動を複眼的に捉える視点は有用であり、本拠点の研究プロジェクトを推進するうえで貴重な議論の機会となりました。

 

全体討論のようす

 

文責:明星つきこ(東洋大学拠点研究員)

 

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