海域アジア・オセアニア研究
Maritime Asian and Pacific Studies
東洋大学拠点

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拠点の目的

ネットワーク型基幹研究プロジェクト
地域研究推進事業

「グローバル地域研究推進事業」
研究計画

中心研究
テーマ
海辺居住のレジリエンス―海域アジア・オセアニアにおける地域間比較
Living by the Sea: Comparative Area Studies on Its Resilience and Vernacular Meanings in Maritime Asia and Oceania
機関名
東洋大学アジア文化研究所
代表者氏名
長津一史・教授
1.
令和4年度の研究概要

(東洋大学拠点)
海域アジア・オセアニアの人びとは、津波等の自然災害による被害を被りやすいエコトーン(遷移帯)、海辺に生活の場を築き続けてきた。それは、かれらがこのニッチに、独自の社会文化的意味を見いだし、同時に罹災等の不確実な状況に対処していく力、レジリエンスを確保してきたからにほかならない。本拠点は、「海辺居住のレジリエンスと在地の論理」をテーマとして、(1)自然災害と海辺居住の歴史過程、(2)その過程に生じた社会文化面の変容と適応、(3)外部アクターによる海辺居住への関与とその影響を、100年程度の長期的なタイムスパンで分析しようする。これらの分析を基に人びとが海辺居住により確保してきたレジリエンスのあり方を明らかにすることと、地域間比較によりそのレジリエンスの地域性と共通性を示すことが本研究の主な目的になる。本年度は事業実施の体制を整備し、インドネシアやタイ、日本において予備的な調査を実施する。他に、ホームページの作成を進めると同時に、中長期的な成果発信の計画について検討する。

2.
実施計画
  • 海域アジア・オセアニアに関する研究環境、事務局の体制を整備する。
  • アジア・オセアニアの海域世界に関する研究会を定期的に開催する。
  • ウェブサイトを構築し、アジア・オセアニアの海域世界に関する情報共有と情報発信を進める。
  • 宮城県気仙沼市にて主要メンバーによる打合せならびに現地調査を実施する。
  • インドネシア、タイ等の現地研究者との協力体制を構築すると同時に現地研究者とともに合同調査を実施する。
  • 若手研究者を主な執筆者とする出版計画についても検討する。